(1)小児鍼(しょうにしん・しょうにはり)とは?
小児はりは、生後1週間頃より12歳くらいまでを対象に行う、刺さない・皮膚をなでる鍼治療の総称です。また、小児はりに使用する鍼(道具)そのものも、小児鍼と呼ばれています。江戸時代から関西を中心に伝わって来た、子どもの治療法です。(当院では、生後1ヶ月からご来院いただけます)
(2)どんな治療法なの?
皮膚には決して刺さらない形(棒状やへら状)の金属の鍼で、ツボを優しくなでます。
お子さんが痛みを感じることはなく、とても気持ちの良い施術です。大人にする鍼と違って、はりを刺すことはありません。
当院に来院されている子どもさんは、みなさんオモチャで遊びながら、ニコニコと気持ちよさそうに小児鍼を受けていらっしゃいます。
小児鍼の施術時間は、0歳~3歳→1分~5分(お母さんだっこのままでも出来ます)3歳~6歳→5分~10分。お話をうかがう時間も含めると、初回は30分くらいになります。
(3)適応症は?
①疳の虫
夜泣き・不機嫌・奇声・夜驚・食欲不振、便秘など。
②その他
ⅰ)慢性症の補助療法
小児鍼をすると、健康の基本である「快食・快眠・快便」が得られ、心も身体もリラックスできますので、自然治癒力が高まります。
ⅱ)健康法
特に症状がなくても、心身共に成長の盛んな5歳くらいまでの間、月に1~2回の治療を継続すると、病気予防、健康法として役立ちます。
(4) どうして効くの?
人の皮膚には、暑い・寒いなどの環境の変化を敏感に感じ取って身体を守ったり、心地よさを感じて身体をリラックスさせることのできる、敏感で精巧な働きがあります。また、皮膚にはたくさんのツボがあり、脳や内臓とつながっています。
小児鍼で皮膚上のツボをなでると、脳や内臓の働きが良くなり、自律神経が整います。血液、体液の循環が良くなり、リラックス出来るので、神経の異常興奮・疳の強い状態が静まるのです。
(5)治療間隔は?
夜泣きなどの疳の虫症状は、あまり間を置かずに3~5回続けます。症状によっては、10回くらいまで続ける場合もあります。その後、月に1回・1週間に1回で継続・など、症状によって治療間隔は異なります。
疳の強いお子さんは、3歳くらいまで、週に1回程度の小児鍼を継続されることをお勧めいたします。
慢性症の補助療法としては、週に1回~2回の治療を継続します。
(6)禁忌症状は?
発熱(38度以上)、急性腹症、急性脳脊髄疾患、骨折、脱水症など。いつもと明らかに様子が違って不機嫌に泣き続ける時は、病気が隠れている場合がありますので、小児鍼はお休みして、病院への受診を優先してください。
小児鍼の道具(小児はり)をご紹介いたします
左から、調気鍼(銀)青木実意商店製/ 鍉鍼(金) 神戸源蔵鍼作所製/鍉鍼(銀)青木実意商店製
金鍉鍼です。先が丸くなっているので、皮膚に刺さることはありません。
術者の手の中にすっぽり収まるので、お子さんからは見えません
ご予約方法 ご予約時に「小児鍼(しょうにしん)の予約」とお伝えください (治療院鍼療日であっても、小児鍼担当者が、講習会・学術大会等で不在の場合がありますのでご確認下さい)
参考文献
1)大上勝行.徳島県鍼灸師会 編著:親子スキンタッチ指導マニュアル.徳島県鍼灸師会,2003.
2)尾崎朋史・山口創・米山榮編集:実践小児はり法.医歯薬出版株式会社.2012.
3) 矢野忠編:.図解鍼灸療法技術ガイドⅠ.文光堂,2012.
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